BlackBerryが英企業Movirtuを買収したニュース雑感

BlackBerry

CNET JapanでBlackBerryが英企業Movirtuを買収したというニュースがありまして、一時期買収される側に立ちかけていたので、これ系のニュースはちょっとドキッとするよね。

携帯端末メーカーBlackBerryは米国時間9月11日、Movirtuを買収したと発表した。Movirtuはロンドンを拠点に、1台のスマートフォンで仕事用と個人用の電話番号を使用できるようにする仮想SIMプラットフォームを提供する。

これまで、日本ではまず普及していないデュアルSIM対応のスマホもあって、通話契約のみdocomoやau、SoftBank等でデータ通信はMVNOを契約することで月々の使用料を2,000円くらいまで抑えることが出来る。ガラケーとSIMフリースマホの2台持ちを一台に集約させる感じ

 

それで、今回買収したMovirtuの技術というのが、

2つのアカウントを切り替えながら携帯端末を使用するユーザーにシームレスな設計を提供する。同社の仮想SIMプラットフォームにより「仕事用と個人用の両電話番号を単一の携帯端末で使用し、それぞれの音声、データ、メッセージング利用料の請求を別々に受ける」ようになるため、複数の端末やSIMカードを持ち歩く必要がなくなると、BlackBerryは述べた。BlackBerryは独自の「BlackBerry Enterprise Service」プラットフォームにMovirtuを統合し、IT担当者が、個人用の領域に影響を与えることなく仕事用番号にポリシーを設定できるようにする予定である。

Movirtuの技術は、BlackBerry端末に加えて、AppleのiPhoneとGoogleのAndroid OSを搭載するスマートフォン上でも動作する。BlackBerryはMovirtuを、同社独自のプラットフォームで独占するつもりはなく、「すべての主要なスマートフォンOS」に提供する予定だと述べた。

というもの。

要は仕事用とプライベート用で複数台持ちとか面倒くさいし、一台で纏めようよ、と。

 

BlackBerryの戦略

7月にセキュリティー保護技術を開発するドイツSecusmartを買収したというニュースもあり、もともとセキュリティ面で堅牢で業務用でシェアを獲得していたBlackBerryも、携帯・スマホ自体の個人利用の増加とともにiPhoneやAndroidにそのシェアをどんどん奪われていった経緯がある。

ここらへんの盛者必衰感というか、IT関連はいつの間にか衰退してたりするから怖いよね。

今度はその流れを利用して個人所有デバイスの業務利用に目を向けるのは当然の流れかもしれない。Movirtuの技術は需要があるし、セキュリティ面でも堅牢になるのであれば企業側からしたら尚更支給もしくは推奨しやすいし。

 

日本の現状を踏まえると

そこで気になったのが、デュアルSIMではなく仮想SIMなので、仕事用とプライベート用のSIMの契約は同一のキャリアにしなければダメなんじゃないかなと思うのだけど、どうなんだろうか?

日本では最大手3社とも違約金付きの2年縛りという悪辣な縛り方をしているので、(今後変わるかもしれないけど)「一台で使いたければ会社で契約しているキャリアに乗り換えてね(*´∀`)」とかなりかねない。

現状、BlackBerryは日本では展開していないので、日本の事情は関係無いかもしれないけどねー。

 

ではでは。

 

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